その昔、福田健先生の『話し方研究所』に通っていた時の話。
受講者は『話ベタを克服したい人』やら、『良くスピーチを頼まれる社長さん』やら『地方局の現役アナウンサー』と様々。
実践・実習がメインだったので、アナウンサーの話し方は『さすがプロ』と言う感じだった。
ところが、話す事を生業としているプロ中のプロであるはずの、アナウンサーの話はちっとも心に刺さらなかった。と、言うか、かすりも引っ掛かりもしなかった。
例えて言うなら、作業をしなからラジオやテレビを『聞き流し』ている感じ。
かと思えば、たどたどしい話し方なのに『伝えたい気持ち』が強く心に響いて、思わず涙したり・・・
『伝える』ために、テクニックやスキルは『あるに越した事はない』が、何よりも大切なのは、『伝えたい気持ち』がベースにあってこそなのだと実感した。